落ちた

夕方、大どしゃぶり。
街を車で走ると、この雨の中を傘をささないで走りもせずに歩いている人が多数いる。やけくそ、というより、この雨を喜んでいるかのよう。自転車の高校生たちは特にそう。

帰宅して家の中にいると、窓の外からボタボタボタと大きな音がする。
見てみると屋根からの落水。雨樋がほとんど役立たずになっている。雨量の多さというより、樋が詰っているんだろう。
雨が上がってから、忘れないうちにと雨樋の掃除にとりかかった。
目当ての樋は別棟の屋根。2階のベランダにはしごを持ち出して、別棟に立てかける。上がって樋を見てみると、ああ、やっぱり詰っていますね。掃除をするためにはしごから屋根の上に上がろうとしたところ・・・ズルンッ!とはしごの足がすべった。ベランダの手すりを支点として反転するはしご。ガシャーン!と大音量の中で落下する私の体。
ああっと伸ばした手がかろうじて別棟の壁を捉え、足もベランダの縁に引っかかった。しかし、落下をとどめたのみ、その姿勢から身動きできない。
大声で長男を呼ぶ。「おーい!2階に上がって来い!」
何事かと現れた長男、「うわっ!物干し台が倒れてる!」おいおい、驚くのはそっちじゃない。こっちだこっち。ベランダの手すりの外でありえない姿で固まっている父を見て「何してるの」いやいいから、そこのはしごをしっかり持っていてくれ。長男が支えるはしごに手を伸ばし、やっとベランダに復帰。
はあー、ベランダの物干し台が、反転したはしごのストッパーになってくれた。これがなければ、私ははしごといっしょに5m下に落下していた。片づけないで作業を始めた横着が幸いした。

夜半、秋の虫が鳴き出した。

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初対面

夕べ、渋谷道玄坂の居酒屋「花のえん」にて「女政のえん」と題されたトークイベントをのぞく。メインゲストは上野千鶴子氏。司会は黒岩秩子氏。

上野氏の著作はほとんど読んできたが、直接お目にかかるのは初めて。「講演はもう飽きたの。なんでも聞いてください」との上野氏の希望で、始めから質疑応答形式の場となる。漠然とした質問に対しては「もっと絞って、ここのこういうことについて、と聞いてください」チラリとゼミ風景にもなる。
しかし常ににこやか。限界までに押し込められた満員の店内が終始なごやかに進行する。

ベストセラーとなった近著『おひとりさまの老後』にふれて、「これだけ売れるとは自分自身がまったく予想していなかった。政治へのお誘いはいろいろな形でお声がけをいただくが、私はこういう本を出していくことが私にとっての政治参加と思っているし、反響を見るとそれは有効だと判断している」とのこと。
そう、上野氏はアジテーターではなく、どこまでも当事者性を堅持している。それが上野氏のなによりの強み。

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いなくてよかった

午前、ご門徒宅で49日法要。
場所は甲州街道沿いのマンション。車で向うと、目的地近くにはそこかしこに祭り衣装姿の男女。ふつうの民家の前にテーブルがセットされ、トコロテンの用意がされている。今日は八王子まつり。私はまつりについては、露店が並んだりパレードが出たりで賑やかな催し、以上の認識はなかったが、地元の住民はしっかり祭を担っている。へー。八王子まつりが「祭」として機能していたことを八王子住民になって35年にして初めて知った。私、土日は寺にいるんで祭に参加したことがなかったこともあって。

午後、山ゆりの会(延立寺婦人会)&壮年会の例会。
私の法話は、先日の僧侶研修会の講師、有國智光師の著書『遊雲さん 父さん』の紹介にまるまる費やす。あとで感想を聞くと、「私はとてもあんなに悟った気持ちになれない」。しまった、私の引用箇所が悪かったか。ちょっと距離を置かれてしまった。リベンジを期す。これ、本当にいい本なんで。

法話の後は山ゆりの会と壮年会に分かれてそれぞれの活動。山ゆりの会は正信偈の写経。壮年会は話し合い法座。私は所用でどちらにも同席しなかった。
壮年会の話し合いではいろいろな疑問や発言で活発だったらしい。難しい問題が出たので住職を呼んで聞いてみようか、と進行担当が向けると、いやそれはやめよう、と却下されたとのこと。住職がいるとこんなに素朴な疑問は口にできないからと。
私がそこにいないことがうまい方向に回っている。その場が出席者自身のものになっている。素直にうれしい。

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怖い

もう8月~。時の流れが速過ぎる。怖いほど。

早朝、頭上をヘリコプターが旋回している。何回も。
家族から「何をやったの?」と疑いの目で見られる。心当たりは・・・ないではない。あれか、あれだろうか。
ヘリの目的はうちではなく、すぐ近くの事故。マンホール内での工事中に2人酸欠で倒れたとのニュースがまもなく流れた。
近所で今月に入り二件目のニュースネタ。もう一件は、あの、京王八王子駅ビル内書店での殺人事件。容疑者は私の出身中学校の後輩とみられます。だからといって怖いことはありませんが。

ガソリンが今日からまた値上げ。こんなことなら昨日のうちに入れに来るんだったと近所のセルフスタンドで給油をしていると、そこの従業員のお姉さんが近づいてきて、「お寺っておばけ出るんですか?見たことあります?」あー、残念ながら私は見たことないんですよねー。「えー、ホントですかー?でもやっぱりなんか怖いですよね」あたしゃガソリン値上げの方がずーっと怖い。

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私から届いた

私宛に原稿依頼メールが届いた。
依頼主は私。・・・え?
あ・・・、個人宛の依頼メールを、私が参加しているメーリングリストに投稿してしまったんですよ・・・。やっちまったなあ!

文を読めば誤投稿であることはまあ明瞭なので大きな迷惑はかけていないだろう。それより、秘密のやりとりや誰かの悪口を書いていないで本当によかった。いや、そんなメールはいつも書いていないですよ、でもよりによってたまたま誤送信した時に限ってたまたま変なことを書いていることってありがちで。

カンボジア在住の知人が久しぶりに帰国しているので今夜会う予定でいたところ、折悪しく私に仕事が入って再会がかなわず。残念でした。次の機会を楽しみに。

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自僧会

午後、自殺対策に取り組む僧侶の会(自僧会)のミーティング。
自僧会では昨年12月に、自死者遺族に呼びかけて、自死者追悼法要を行った。今年も12月1日に築地本願寺にて営むことを予定しており、今日はその打ち合わせ。
前回は式場が日蓮宗寺院だったため、日蓮宗式の次第にほぼそって法要を構成したが、今回は式場が築地本願寺なので、浄土真宗が一応まとめ役となる。が、超宗派という点も重要なので工夫は必要。

自僧会はスタンスとして、入会や活動への勧誘は積極的にはしない。ご自身の自発的なお申し出に期待し、それを信頼の根拠にしているから。そのことはもしかしたら閉鎖的な印象を持たれているかもしれない、という危惧はある。だから会の紹介をするリーフレットを作ろうという話も今日は進んだ。
自発性に期待しながら、でも今、自分たちがやっていることやこれから取り組もうとしていること、特に手紙相談のスタッフが決定的に足りないのも事実。思いのある僧侶の方(関東在住に限る)、ご連絡ください。
自殺対策に取り組む僧侶の会

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業界

ゆうべ、築地本願寺にて、寺ネット・サンガの会合。
先月に続いて二度目。今回も葬儀関係の業者の方約30名に加えて、医療、福祉、行政、研究等の各分野で葬儀や死の周辺に関わり、あるいは改善を求めている方、そして超宗派の僧侶が集まり、よりよい環境づくりのための懇談会。

「寺ネット・サンガ」自体は構成員は僧侶。葬儀とその周辺を切り口として、葬祭業者と寺側の相互の不信感を払拭しながら、具体的な社会貢献を果たしていこうという集まり。まずは業者側には、この業界に横行しているキックバック(紹介料)を排することを求め、同時にお布施の半額相当を信頼できるNGO・NPOの活動に振り向けるものとする。

今日の懇談会でも、葬儀の現場で出会ったバカな僧侶の例がいくつも聞かされた。また、葬祭業者のお一人から、「いいお坊さんだと思える人は、寺を持たずに葬儀専門に活動している人に少なくない。葬儀の後にお施主さんから、これからもあのお坊さんにお世話になりたいので連絡先を教えてほしいと尋ねられるのはそういう人」と聞き、ちょっと考えてしまう。寺があることが隙になったり寺にあぐらをかく僧侶はいるだろうし(私もそのひとり)、寺がないのは寄付の心配がないと安心する人もいるだろう。しかし。

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藤岡へ

午前、群馬藤岡のお寺にて、朝鮮出身で戦時中もしくは終戦直後に亡くなり身元が分からないままになってる遺骨の調査に立ち合う。
お骨は一体のみ。朝鮮出身らしい名前が記されている。前坊守さんが昭和27年に嫁いできたときに姑さんから「朝鮮の方のお骨を預かっている」という説明を受けたのみで詳細は不明。これでは身元を辿るのは難しかろう。
調査には厚労省から1人。担当者は全部で3人だそうで、手分けして全国を回っているとか。中には、調査に行ったらそのお骨の配偶者が存命だった(戦時中死亡でもなく、身元不明でもない)という脱力の例もあってご苦労されています。

調査を終えてすぐ八王子の寺に戻る。関越から圏央道を使うと藤岡八王子間が一時間少々。近くなりました。で、あんまり順調なのでついうっかり、あきる野インターで下りそこなった。ぐるーんと中央道まで行って八王子インターまで。通行料+通行時間をムダに。はあ。

午後から延立寺法話会。講師は赤川浄友師。本日も例によって、本題に入るまでに30分を費やす。これがこの方のスタイル。

法話会後、多摩地区のお寺の集まりである「多摩組」の機関紙の取材を受ける。記者は各お寺で活動されているご門徒さん。法話会からご一緒いただいた。何もない時の寺の様子を見ていただくのもけっこうですが、今日のような行事や会合の時の方が寺の顔は見やすくなります。さて、ごらんになっていかがでしたでしょうか。

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真夏にもかかわらず、法事5件。
うちは客間にも本堂にもクーラーがない。
申しわけないことでございます。
せめて暑さと扇風機の風と延立寺の地下水で作った麦茶をご堪能ください。
法事の合間合間に顔を洗う。石鹸の消費量、前月比3倍。

夜、町会のお祭に消防団員として顔を出す。消防団は警備&花火担当。飲み物販売のブースも出す。
7時前までぼつりぼつりと断続的な弱い雨。これじゃ花火は出来ないかと思っていたが、7時半近くになって雲が消えた。急いで準備にとりかかる。雨のために人がまばらだった場内も、次第にいっぱいに。
他の団員が花火に取りかかっている間、私はブースに残り飲み物販売。今年の一番の人気商品は桃の天然水。そしてカルピスウォーター。
途中から小4の長女とその友だちが手伝わせてと言ってきたので売り子をまかせる。はりきって声をあげる娘。交易って儲けとは関係なく本質的に楽しい行為ですよね。

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授業料

ちょっと大きい買い物をした。
ワイヤレスマイク用アンプ。チューナーを増設したら定価は23万円を越えてしまう。
少しでも安く買おうとネットを探して、最安値の店で注文した。

それが本日届いた。よしよし。新しいモノが届くというのはそれだけでなにかトキメキがあるものです。
しかし納品書を確認すると、記憶にない価格が加算されている。カード使用手数料、9000円。がーん。トキメキが一転奈落へ。

少し前まで、安売りの店でカードを使う時はカード使用手数料を上乗せされるのが常だった。3〜5%。それが今は、特にネットショッピングではカード決済が当り前になって、カード使用手数料なるものが存在することを忘れていた。
今回注文した店のウェブサイト上にはカード使用時には手数料が加算されることは大きく表示してある。注文時にはちゃんと支払い合計金額の確認を求められており、私はそれにOKボタンを押している。
120%私の不注意。しかし不注意にもほどがある。

まあ、9000円余分に払っても、やっと他店と同価格くらい。決定的なダメージとはならないが、最低価格を求めて探したあの時間がまるまる徒労になった。
安易なカード使用を戒める授業料と考えよう。思えば私は今まで方々で授業料を払ってきたがそれがどれだけ回収できただろうか。まあいい。学びや教育は商取引では断じてないと内田樹氏も言っている。

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