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微塵

日帰りで京都へ。宮沢賢治の思想を少しだけ学ぶ。

賢治は15歳のとき「歎異抄の第一頁を以って小生の全信仰と致し候」と父への書簡に記している。
しかしその後、賢治は浄土真宗から法華経へ転向した。
理由の大きな一つは、当時の岩手が近江商人の流れにより、真宗門徒は富裕層に偏り、農民などの一般民衆とは距離ができてしまったという事情があった。父との確執の根もそこに見ることができる。

『雨ニモマケズ』の中で賢治の根本思想を示す言葉はどれか。
答は「行ッテ」。賢治は身をもって「共同」することを仏教としたのだ。

そして、「まずもろともに かがやく宇宙の微塵となりて 無方の空にちらばろう」(『農民芸術概論要綱』より)
この一節で賢治がもっとも重きをおいた単語は「微塵」。
「極少の物質」の意味だが、賢治はそこから限定なしの世界観を展開させた。
それは親鸞聖人の「微塵」の使い方そのままだ。仏教のダイナミズムといいますか。

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