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『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

噂につられて観て驚いた。『20世紀少年』世界の先取りとも、『ALWAYS三丁目の夕日』のもてはやされ方への早すぎた批判とも見える、完全に大人向け作品。

21世紀が輝かしく見えた1960年代。今日より明日はよくなっているだろうと希望が持てた時代。人びとが繋がり合っていたと実感できた時代。それを過度に懐かしがっているのは不健全だとこの映画は主張する。

泣けた。しかし、分かりにくいところが一点。
たしかにしんちゃんの両親が当初に退行現象を起こしていたのは実体のない幻想世界であり、そこでの安住は危険に違いない。
しかしその後に提示された、昭和30年代を再現した人工世界(まさに『ALWAYS三丁目の夕日』世界)は必ずしも悪いところではないのではないか。そこにはちゃんとした大人も子どももいて、まっとうな経済行為が成り立っていて。
閉じられた安泰を批判しているのか。あるいは、そんな世界が成り立って見えるのは表面上だけで、裏では多くの矛盾が放置されていると言いたいのか。

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