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先の杖より

東京教区夏期僧侶研修会1日目。
ご講師は慶応大学教授の中島隆信師。講題は『障害者の経済学』。
今の世間の「配慮」の浅さを実体験からご指摘くださる。

今の日本社会は、「転ばぬ先の杖」式の問題対応をしている。あらかじめ考えられる危険を回避しようとするものだが、その思考が導くものは、人間のパターン化だ。障害者ならこう考えこう動くのが一般的、だからその前に対応を用意しておく。その時に、パターンにはまらないケースはどうなるか。往々にしてそれは無視されるか悪者化されるのだ。
「先の杖」という配慮と善意は、時を経ずして差別と同化する。

中島師は、パターン化ではない、「案ずるより産むが易し」式対応を提起をされる。
それはつまり生きた関係を持とうと志向すること。

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