『蟻の兵隊』
三ヶ月ぶりに映画館で映画を観た。「蟻の兵隊」。
日本軍山西省残留問題の当事者の、現在の闘いを追ったドキュメンタリー。
終戦後、中国山西省に駐屯していた将兵5万9千人のうち2600人は、上官の命令によりそのまま武装解除する事なく残留し、中国国民党系軍閥とともに3年半にわたって共産党軍と闘った。その間戦死した日本兵は550人。
すべては上官が戦犯訴追を逃れるための、世界の戦争史上他に例を見ない「売軍行為」だった。
生き残った者が帰国できたのは終戦から13年後。しかし彼らは「自らの意思で残留した」と見なされ、一切の補償が受けられなかったのみならず「逃亡兵」との汚名さえ着せられたのだ。
ドミニカ棄民、山西省売軍。国が国民を棄ててきた例がクローズアップされたこの夏は、愛国を強制する教育基本法改定がいまだに俎上に乗っている夏でもある。
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