『ゆれる』
DVDにて。
観終わった後にすぐもう一回観た。でもまだ観たりない。
練り込まれた脚本、1カットの無駄もない。すべての台詞に意味がある。
東京で華々しく活躍する弟・猛と、東京に近い地方社会に残った兄・稔。
二人が幼なじみの智恵子と向かった渓谷。そこに古い吊り橋がかかっている。
幼い頃、吊り橋の下で「いつもおいてけぼり」だった稔。「自分から渡ろうとしたことなんてない」稔。そして今も。
先に吊り橋を渡った猛。それを追う智恵子の後に続いてゆれる橋に向かう稔。
橋の上で、智恵子と稔の閉塞感が炸裂し、事件は起こった。
猛が証言した法廷での稔。その表情の恐るべき深さに震える。
ラストの稔、あれは絶望か、希望か。言うまでもない。その両方だ。
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