昼、葬式。
火葬場での待合時間に、今日のお施主がぽつり、「今年、初めて硫黄島に行ったんです」
聞けば、お父さまをあの硫黄島の戦闘で亡くされていた。本日のお葬式の故人はお母さま。つまり戦争未亡人だった。
昭和18年生まれの戦争遺児がもう65歳。毎年、遺族対象に硫黄島まで船が出されるが行ったのは今年が初めてとのこと。
私はつい最近『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』を観たばかり。あの岩山でよく闘われましたね、と話を向けると、ご家族はみなさん両映画を当然ご覧になっていて、クリントイーストウッドはほんとうに偉い、という点でともどもに深くうなずく。
夜、来春に開くセミナーの企画会議。
会議後に近くの居酒屋に流れる。
金曜日ということもあって店内は満員。そこをフロアで注文をとっているのは女の子1人、厨房に入っているのも1人。明らかに人手が足りていない。
何品か注文してかなり待つ。まずはじめに運ばれてきたのがてんぷら。そしてまたしばらくしてフライ。・・・枝豆などとりあえずすぐ出そうなものも頼んでいるのだがなぜ先にてんぷら?
オーダー表を見て納得。私たちが注文した順番に運ばれてきている。オーダーの中で何が早く出せるかなんて考える余裕もないのだろう。
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今日午前に、資料の有無の問合せを教務所に入れる。その際に先方から「ところで、今日の1時半からの会議ですが」
あ・・・そうだよね。会議あったよね。ちょっと前まで私の手帳にその予定は入っていた。しかし、現在只今の私の手帳にはその記載がない。なぜ消してしまったのか、その理由は全く完全に完璧に定かではない。定かなのは、その上に別の予定を入れてしまったことだ。
すんません。2日続けてすっぼかしをしてしまいました。
昨日の通夜にて、私が僧侶の仕事をしていることについてそのお宅の奥さまが「誇りある仕事ですよね」と肯定的に評価をいただく。それに対し私は、誇りというのはちょっと誤解を受けそうな表現ですけど、確かにそれはあります、と応えた。するとお施主さん、「『誇り』というより、ご住職がおっしゃっているのは『矜恃』のような気がします」おおー、矜恃。私の日常会話の中では少なくともこの4年間は使うことのなかった単語です。しかし言われてみれば私の中では誇りよりもしっくりします。ありがとうございました。
まあしかし矜恃ある者は2日続けてすっぽかしはしないものだが。
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朝、母が鹿児島・隠れ念仏の里への旅行に行くため、午前5時半にうちを出て、京王八王子駅まで送る。
帰宅すると、玄関前にタクシーが着いている。こんな時間にどなたがお参り?と降りる客を見ると、母。は?どうしたの?ときくと「チケットを忘れた」と。駅前から空港へのパスに乗ろうとしたら、チケットがない。バスのだけではなく飛行機のも。あわてて、目の前に停ったタクシーに乗って帰ってきた。
さて、部屋の中を探すが出てこない。夕べ、これは大切だから、とバッグから取りだしたのは覚えている。それをどこにしまい込んだかが分からない。
おたおたあたあたと探すこと30分、目の前の書机の上に鎮座しておりました。
また駅まで送っていく。予約したパスより1時間後発に乗ったが空港の集合時間には余裕で間に合った。年寄りの超早め行動もたまには吉と出るもの。
昼、ご縁のあるお寺の本堂修復落慶法要。
内陣がすっかり明るくなり、輝く仏具により荘厳された。
その後、会議に出てバタバタと中座し、通夜のお勤めをして帰宅。
で、手帳を見ると・・・あ,今晩もうひとつ会議が入ってた。無断欠席。
お断りの電話をしないとと思っていたのにどの時点で忘れてしまったのか。
まことに申し訳ございません。
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門徒役員研修会に出講。
今年新しくなった「浄土真宗教章」について話す。教章とは、浄土真宗本願寺派とは何であるかをコンパクトに規定して、真宗門徒としてはこれだけは押さえて欲しいとまとめたもの。
その中で、阿弥陀如来の智慧と慈悲の説明の一過程で先日のドキュメンタリー『光と影』に言及した。光市母子殺害事件を巡って、自分たちの眼と思考は少なからず偏っていること、マスコミに知らずに誘導されていること、被害者の立場に身を置くことは思っているほど容易いことではないこと、そして、自分の想像力がいかに貧困か。
研修会後の懇親会で、出席者のお一人から私の話への感想をいただいた。「いやー、いいお話をいただきました。私もあの事件の弁護団には頭にきていたんです。あんな悪者の弁護をめちゃくちゃな理屈でするなんてとんでもない!スッキリしました」
・・・私の話をまるで聞いていない。というか、180度真逆に聞いてくださいました。こういうことはあるんでしょうね。まさに蓮如上人がおっしゃるとおり、人は意巧に(自分の聞きたいように)聞くもの。だから語り合いましょう。
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延立寺法話会。
ご講師は先日激励会をした若き開教者。ご夫婦で来寺。
自己紹介のつかみはOK。だか本題(「信」について)に入ると少々生硬さがぬぐえない。しかしまあそれも初々しくてよかったという感想も聞いた。始めの自己紹介が生きましたね。これからも応援していきます。
東京仏教学院、基幹運動の講義、三回目。
本日は昨日早朝に放送されたドキュメンタリー『光と影』を観る。
光市母子殺害事件の被告人弁護団の一年を追った作品。弁護団の主張をまともに報じたのはテレビでは希有。
差し戻し審になってから被告人が供述を翻したのは単に死刑回避をねらってと誰もが考えたが事実はそうではなく、それまでの裁判で充分な事実調べが出来ていなかっただけのこと。それが報じられることなく黒白の図式で覆われることになった責はマスコミにあるのか。それともそれを望んだ観客世間にあるのか。
光市事件を本村氏の立場から追った『なぜ君は絶望と闘えたのか』(新潮社)によれば、この『光と影』制作のための独占取材を受けたことで弁護団に亀裂が生まれたとのこと。一社に情報を与えることが他社の反感につながりかねないから。その懸念は残念ながら当たってしまったように思える。
私の今年の講義は材料を放り出して受講生各人に考えてもらう形式にしている。発言を求めるが指名をしないのであまり活発には声があがらない。が、それぞれちゃんと考えてくれている様子は伝わってくるのでそれでよしとしている。
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夜、12月に日野で上演される芝居の実行委員会に出席。
実行委員会に集まったのはほとんど芝居上演に関わったことのない人たち。だから自分が何枚チケットをさばけるかの予想も難しく、特にお金の扱いなどには慎重になる。
この公演は実行委員会形式でありながら、万一当初のもくろみまでチケットが売れなかった場合でも実行委員会に補填の責はないとされている。実質的に劇団主催なので、お金のことはあまり心配しないでほしいと劇団側。しかしそうは言っても慎重になる実行委員会の面々の発言についには劇団側キレぎみに。あ、あの、熱くなるのは舞台の上だけにしましょう。
ちいさな小屋での公演なのでなんとかなるとは思いますが。
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『アンダーカレント』豊田徹也(講談社)
特にマンガに関して私が全幅の信頼を置くこちらのブログで紹介された作品。
読後、映画を見終わった時のあの感覚を味わった。作品の作り方が映画的でもあるのだが、それより、暗闇の中で展開したドラマ世界の余韻が残るままドアの外の陽光下に出た時のあの眩暈感。しばらくぼーっとする感じ。
傑作。そこそこロングセラー的に売れてもいるようなのに、なぜ私が今まで存在自体を知らなかったか本当に不思議。
町中の風呂屋が舞台。若夫婦二人で経営していたところ、ある日突然夫が失踪してしまう。事故か自殺か。妻のかなえには何も心当たりがない。そうして二ヵ月、銭湯の手伝いに組合から男が派遣される。黙々と働く男の目の奥に何かをかなえは感じながら、その正体は終盤まで明かされることはない。そして、かなえ自身の底流にも静かに何者かが潜む。
300ページの全体が緻密に構成されている。初読時の謎解きの楽しさも大きいが、結末を知ってなお味わいが深まる二読目三読目。この作品、古典になりうると思う。
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門前の掲示板のことばを替えた。
「大切なのは答えを見つけることではなく、正しく質問しているかどうかだ」
掲示板のことばはいつ替えるんですかとよく聞かれる。
適当です。適時に当たってです。
夜、近隣小学校の昨年度PTA会長の同窓会。昨年度この地区の小学校のPTA会長になった人はどいつもこいつも気のいい奴で。そのうち半数が今年度は役員から降りたがつながりは続いている。飲みながらの話題も、学校や子どものことはほとんど出てこない。で、何を話していたかはほとんど覚えていないんだけど。
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今日も都内のNGO事務所に訪問。活動内容のインタビュー。どの団体もがんばっていらっしゃいます。
昼食をとりに通りすがりの洋食屋に入った。
店内には弁当箱がたくさん並んでいる。近所の会社へのケータリングを主としている店らしい。客の長居を嫌ってだろう、コーヒーなどの飲み物が一切メニューにない。
隣のテーブルに座った客が注文した。「AランチとDランチ」
すると店のおかみさん、「エーとデーね」
「ディーだよ」
「デー。ビーじゃなくデーね。うちじゃビーとディーを聞き違えないようにDはデーって読むの。ビーじゃなくデー」
まもなくして
「はい、こちらBランチね」
「え?違うよ」
「Bって言ったじゃない」
「言ってないよ。AとD」
「Bって聞いたわよ」
「いいいい。それでいいや」
「いえ、すぐ作りますっ(厨房に)これ、デーにしてっ。ビーとデーって何回も言ったから間違えちゃったじゃない」
おかみさん、ずーっと笑顔なし。空いているのもむべなるかな。
まあしかし脇で聞いていたこちらは笑ってしまいましたが。
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都内のNGO事務所に訪問。アーユスの人材支援のためのインタビュー。どの団体もがんばっていらっしゃいます。
同行したアーユス事務局員に注意される。「そんな大きなため息をつかないでください!」
は?いや、今したのは深呼吸だから。
「深呼吸?それだったら吸う時にだって音は出るでしょう。スーッハーって。吸う音はないじゃないですか」
いやそれはラジオ体操の深呼吸でしょ。そんな大げさにじゃなくて普通にしてたら吸う時は音は出ないよ。
「じゃあ松本さんのため息ってどういうのなんですか?」
実演する。・・・はあ〜あ
「・・・あー、たしかにそれはため息ですねー。そっかー。でも、深呼吸であっても、あんな大きな声を出すと誤解されますよ」
はあー。
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夜、新宿にて、葬儀をめぐる状況をよくしたい考える坊さんと葬儀関連業界の方々との懇談会。この会のことが天声人語でふれられたこともあって、会場一杯に席が埋まった。
いつもは僧侶と業者の方が同じ席について話し合いの時間を持ったが、そうすると、往々にしてダメ坊さんの例ばかりを聞かされるようになる。勉強にはなるが、そればっかりしていてもガス抜きくらいにしかならない。少なくともここにいる僧侶はまあまともなんだし。
そこで今日は、僧侶だけ、葬祭関連業者だけ、それ以外の3つのグループで話し合いを持った。同じフロアで行なったので隣のグループの声が聞こえてくる。僧侶への批判も聞こえてくるが、なかなかに熱い前向きな話がされている様子。僧侶グループでは、この会への各人の共通理解が足りないことを確認。現実に活動を進めていく上で詰めなければならないことがまだまだある。
しかしこの会に心を寄せてくださる方がだんだんと現れてくださっていることに感謝。われわれが、というより、仏教って期待されています。あってほしい仏教が。
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夜、以前同じ職場にいた仲間と飲む。
この10月から夫婦で多摩の地での開教生活に入った。0からの立ち上げではないが、かなりの努力が必要な状況。同じ多摩地区での奮闘を願い、夫婦を新宿に呼び出してもう1人の仲間とともに激励会。
最初予定していた店はちょうど定休日。ありゃりゃ、じゃあどうしようとあてもなく歩いていると、こじんまりとしたフランス料理屋があった。カウンターの奥に小さいテーブルが4つ。まあいいんじゃないの、と席につく。
ワインリストを見せてもらうと、フランス語。まるで分からん。先に料理を注文して、これに合う奴をもってきて、とフロア係に注文する。こちらはいかがでしょうと持ってきたボトルは甘味が強いがさっぱりとしてまあ一本目としてはいいだろう。
今日テーブルを囲んだ主役夫婦と私ともう一人、誰も酒はきらいじゃない。
一本目はあっという間に空き、二本目を頼もうとフロア係を呼んだ。「同じのを?」んーと、ちなみに今のはいくらだったんですか?と聞くと「こちらですね」とワインリストを指さす。9000円。・・・・・・お前なあ、いくらお任せと言われたからといって断りもなしにそんなの抜くか?もう任せねえよ。
次はこれだ、と私がチョイスしたのは3000円。充分美味しいよ。
ボトルが次々空いていく。その勢いで開教に邁進してちょうだい。
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知人の結婚披露宴に出席するためにタキシードを出してきた。
ズボンのボケットに何かゴワっとしたものがある。取り出してみると、腕時計。あー、お前こんなところに潜んでいたのか!
安物。たしか2000円くらいだった。しかしシンプルなデザインでかつソーラー充電のため長い付合いをするつもりだった。それがいつからか見当たらなくなっていた。
この前タキシードを着たのはいつだっただろう。止まっていた秒針は文字盤を明りにかざすとすぐ動き出した。これから、あたらめてよろしく。
結婚披露宴はホテルの一番大きい宴会場に招待客が一杯。270名くらいか。
新郎側新婦側それぞれから一人づつのスピーチに続いてすぐ乾杯、その後は余興がまったくなし。わずかに、新郎と親しいパーテンダー(コンテストで日本一を獲得した3人。しかもそのうち1人は今年の世界大会で3位!)が壇上で新郎新婦のためにシェイカーを振ったこと、そして司会者による招待客2人へのインタビュー。あとはただただ歓談の時間。これだけ何も用意していない披露宴も久しぶり。その潔さに感心した。今日の宴のイベントは食と酒、そして会話。それらをたっぷりと楽しんでくれ、というメッセージ。
料理が提供される前には料理長がコース内容を誇り高く説明する。また、会場内にはパーブースが2つ設置され、日本一の折り紙付きのバーテンダーたちが出張して、オリジナルカクテルを振る舞う。
「料理と酒をちょっと贅沢しちゃったんで引き出物はささやかになりました。ご了承を」と新郎。おかげさまで充分堪能しました。お幸せに。これから、あたらめてよろしく。
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知人が開いているガレージセールをのぞく。
私を見つけると「はいはいはい、これ持ってって!」半端なワイングラスが衣装ケースの中に並んでいる。計約50個。「お寺なんだから使うでしょ」使わないよ、こんなにいっぺんに。「あとこれね」出してきたのが掘り炬燵の木枠。あー、これ、何かに使えそうだな。今はまるで思いつかないが。「いいでしょ。ただでいいから持っていきなさい。あとこの大きなおたまもね」
つまりは私は不用品の押し付け場所ですか。しかしガレージセールの中の不用品ってどれだけ不用なんだ。
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夜、小学校PTAの本部役員を選ぶ推薦委員会の会議。第一回ということで、会長として挨拶。
そう、昨年も一昨年も思ったことだが、このシステム、あまりよくない。
推薦委員とは要するに次年度の本部役員を探す役。この人たち、実は本部役員の仕事をまったく知らないことも少なくない。というか悪い意味の先入観や誤った思い込みを持っている場合もある。推薦委員は本部役員に推薦されないという決まりがあるために、本部から逃れるために推薦委員になるケースもある。
したがって往々にして、推薦委員の仕事は「厄介事の押し付け」的になる。
しかし自分が分かっていない仕事をする人を探すって・・・無理ありすぎでしょ。
この状況を回避する方法はおそらくふたつ。推薦委員は本部役員経験者がなること。そして、年間を通じて本部役員の仕事を広報していくこと。うちのPTA本部は決して無理な仕事を強制はしないし、分担を可能にするために多人数の役員を擁している。
今日の会議でも、本部役員がまったく関わっていない仕事を本部役員の担当と思い込んでいた推薦委員がいた。
以前は、推薦委員と現役本部役員は接触しないという決まりもあった。理由は、限られた仲良しグループだけで役員を回していくこと避けるため。しかしそもそもなり手がいない現状では役員の偏りなど心配するのも笑止千万。
本部役員の仕事を明確に示すことは今年からもできるか。
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今年の延立寺報恩講ではお斎後に「語りと音楽のぱふぉーまんす」をお楽しみいただく。題材は斎藤隆介の「ベロ出しちょんま」他。本日、語りの北原久仁香さんが会場の本堂を下見にお見えになった。どうぞご期待ください。
新Macが発表になった。
ノートパソコン。たしかに、デザインもよくなったし性能も大幅にアップしたらしい。
が、買い替えを考えるほどのものはない。現用のはまだ買って一年未満なので当然ではあるが、ちょっとほっとした。
巷ではネット接続に特化した廉価ノートが出るのではとの噂があったが、Appleは低価格競争には加わらずデザインと使い勝手で売っていくと判断したようだ。それは正しいと思う。
とはいえ、価格ももうちょっと考えていただけたら。今回MacBookAirも値下がりしたが、もう一息、15万円程度になったら、私、転ばないでいられる自信は全然完璧にない。
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午後、教区内各地区会長の連絡協議会。年度のちょうど折り返しにあたり、教区内諸活動の進捗状況の説明をしてさらなる協力を求める。
協議会内研修として映画『新・あつい壁』を鑑賞。
ハンセン病差別からの実際の冤罪事件を丁寧に映像化したもの。私はハンセン病には少なからず関心を持ってきたつもりだったが、この作品の元となった藤本事件のことは全然知らなかった。
「これはフィクションです」と映画の冒頭に表示される。それは、事件の関係者家族親族にとってこの事件及びハンセン病差別が終っていないことの反映。「日本の社会派映画」にありがちな生硬な正義の押し付けはほとんど感じられない。機会があればぜひ観ていただきたい作品。機会を作ってくれとも言われているが、さて。
映画観賞後は、教区内各地区での運動推進担当者の協議会。会長とは席を別にして、活動の実際と悩みを語り合う。
報告のみに多くの時間が費やされ、協議の時間が圧倒的に足りなかった。その中でも非常に有益な意見をいただいたことに感謝。みなさん、非常に真摯です。
夜、アーユスの人材支援事業の第1次選考。もうそんな季節か。
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午後、築地本願寺にて救急救命訓練を少しだけ。
AEDの使いかたを初めて教わった。
AED、最近は本当にあちこちで見かけるようになったが、その割には使いかたを知っている人はまだ少ない。というか、なぜあんなに急に普及するようになったんだろう。街中で突然心停止が発生するのは全国で年間2〜3万件ということだが、それに比しては多いようにも思うが。
夜、葬儀のサボート事業をしている方と懇談。葬儀サボートとは葬儀を直接扱うのではなく、良心的な葬儀社や寺院の紹介をはじめ、葬儀の周辺のさまざまな相談に応じるもの。この業界のグレー度の高さをあらわす呆れるほどの実例をうかがう。その改善に向おうとする機運が業界内にも出てきている。それに僧侶として連携したいがこちらもまだ持ち駒が足りない。
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うちで使っているDVDレコーダーで録画したディスクは、他のプレーヤーでは再生できず、録画した同じ機械でしか再生できない。と、ずーっと思っていた。
それが間違いだと知ったのはつい最近。このレコーダーを買ってから実に3年後。
どの機械でも再生できるようにするには「ファイナライズ」という処理が必要。それはこのレコーダーでもできた。しかし私は「ファイナライズ」自体を知らなかった。なぜかと言えば、マニュアルに書いてなかったんですよ。簡単操作篇のマニュアルに。
このレコーダーにはマニュアルが二冊ついていた。「簡単操作篇」と「操作篇」。私は凝った使いかたには興味がなく、ただテレビ番組を録画再生したりDVDを観れればいいので「簡単操作篇」だけを手元に置いて「操作篇」はしまい込んだまま存在自体を忘れていた。で「簡単操作篇」にはファイナライズの説明がなかった。いや、「困ったときには」のページにはたしかに、他の機械で再生するためにはファイナライズする、と一行あった。しかしこういうことは、「簡単操作篇」の録画を説明したページに大きく載せなくちゃいけないでしょう。
というか私がバカなのかなあ。バカなんだよなあ。
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『父親たちの星条旗』に続けてその姉妹編『硫黄島からの手紙』をDVDにて観る。
硫黄島の戦闘を日米それぞれの視点から生まれた二作品、独立はしているが一体として観ることでより監督の意思が明確になりかつ、深まる。
戦闘シーンは往々にしてカタルシスを呼び込むことがあるが、両作品ともにそのかけらもない。陰鬱な、意味さえ見出しにくい累々たる死。それはもちろん日本軍の側に顕著ではあるが。
過去に製作された日本軍の戦争を描いた映画の中ではかなり上位の出来に違いない。少なくともこの20年間に製作された戦争関連の日本映画とは次元が違う。
この映画を日本人ではなく、アメリカ人の、しかも保守派といわれるクリントイーストウッドが撮ったというところにアメリカが「腐りきっても鯛」であることを思い知らされる。
直接的すぎるメッセージを娯楽作品としても上質に仕上げたクリントイーストウッドの大人度の高さに脱帽。
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広島日帰り。
新幹線の中でDVDを観る。『父親たちの星条旗』。
しょっぱなの独白からストレートな反戦・厭戦メッセージ。昨日観た『チェチェンへ』とは真逆の手法。
硫黄島を制圧した兵士を利用し尽くそうとする国家・そして彼らを消費し尽くす民衆。ここには勝者の栄光は微塵もない。そして、その状況は今もまったく変わっていない。直接的すぎるメッセージを娯楽作品としても上質に仕上げたクリントイーストウッドの大人度の高さに感服。
広島では仕事仲間の結婚披露宴に出席。
礼服を持参して式場の更衣室で着替えたが、帰りの新幹線の中で、カフスボタンを更衣室に忘れたことに気付いた。式場に連絡して確認してもらったが、見つからない。届いてもいないとのこと。
拾得されたどなたか、どうぞお使いください。お祝いのおすそ分けということで。
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昼、自殺対策に取り組む僧侶の会会合。
本日はまるまる、12月1日に築地本願寺で営む「いのちの日 いのちの時間・自死者追悼法要」の検討。昨年はほぼクローズで営んだが、今年はマスコミにも事前に広報する。自死問題のアピールにもなるので演出に凝ろうかという話も出たが、この法要の元々の趣旨は、身内が亡くなったのが自死であったためにそれを隠してきた、あるいはちゃんとした葬儀や法要ができなかったご遺族のためのもの。イベント的な、自死者を減らすアピール活動しての面は別の機会を設定することに概ねおちつく。
夜、映画『チェチェンへ アレクサンドラの旅』を試写会で観る。
軍に勤務する孫に面会するために兵士とともに遠路を移動する老女アレクサンドラ。その道のりをただ淡々と負う。孫が語る任務の意義はあたかも詩を吟じているかのよう。それを苦々しく聞くアレクサンドラ、そして彼女と語らう市場の女性たちの確かな生身。その対照が荒廃した光景の上に描かれる。
あまりにも説明をそぎ落とした90分。題名を知らなければこの舞台があそこなのだとも分からなかっただろう。映画を観た後で、池田香代子氏による解説を読んでやっと合点がいった場面も多々。おそらく監督は厭戦を言葉や直接的表現から引き出す情緒ではなく肌レベルで示そうとしたのだろう。その思いきりやよし。
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南関東地区の宗派役職者協議会にうかがう。
私が編集に関わる機関紙について苦言をいただいた。すでに終了している行事が予定として掲載されている。いったいいつ校正したものをいつ発送しているのか、と。また、掲載した文章中の文言に仏教者として看過できない文言があると指摘される。どちらも私の責任であります。お詫びするとともに、よく読み込んでいただいていることに感謝いたします。
協議会会場となった箱根のホテル、温泉にあるのが50度の低温サウナ。これが実に快適。私はサウナが大好きだが、呼吸に困るような高温&匂いの強いタイプはだめ。その点ここのはいくらでも長居がしていられる。それでいて発汗作用も充分。今日は私、ここに40分間こもっていた。それで体重減は800g。数字的には不満はある。風呂から出て5分後にはビールで補給できちゃったし。まあしかし新陳代謝にはなったかなと。
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午後、会議2つ。
夕方、アーユス事務所にてG8サミットNGOフォーラムの報告を事務局を務められた方からいただく。
この夏に開かれたG8に呼応して日本のNGOが集結し協力して提言活動を行なったこのフォーラム、平和・人権、環境、開発のそれぞれの分野で活動するNGOが枠を越えて集うのは非常にめずらしい。その事務局ではそれぞれの色合いの調整にも苦労されたという。たとえば金銭感覚、そして政府・行政への意識も、団体ごとというより、ジャンルごとに違いがクッキリ認められるのが興味深い。それぞれに文化が違うというか。それらが一堂に会するきっかけとなったことがもしかしたらG8サミットの最大の功績かも。
老眼鏡を持ち歩くようになった。
特に夜、手元の本の文字が露骨にぼやけるようになった。疲れ目としばらく思っていたが、知人のメガネを借りたところクッキリと見えるようになったのにびっくり。ほう、メガネをかけるというのはこういうことなのか。
知人から使わなくなった老眼鏡を譲り受ける。いやー、本が読みやすい。今まで知らずに無理をしていたんだな。
人間、楽に流れると際限なくなるものですが、老眼鏡を使ったことで老眼が進むということはありませんよね。
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午後、来年2月に開く研修会の企画会議。
検討の結果、裁判員制度について一日、そして主に都市部における伝道について半日。今回は都合により、一日半のプログラムになる。
ほぼ日手帳の来年版が届いた。もうそんな季節。一般書店の店頭でもいろいろな手帳が並んでいる。
私が選んだほぼ日手帳のカバーは今年も黒の革。今年のと比べてみると、革の質は変わっているが、デザインは一緒。ほぼ日手帳カバーはこれまで毎年少しづつの改変が加えられてきた。それがもう昨年版で完成されたということか。それなら今年は中身だけ買えばよかったが、まあこれまで歴代すべてを揃えているのでコレクションの意味でもよしとする。
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東京仏教学院に出講。本日は基幹運動講義の2回目。
まずテレビドキュメンタリー番組『放送禁止歌』のビデオを見てもらう。
この作品、放送されたのが1999年。今から9年前。さすがに少々古さを感じるところもでてきた。
古さの部分はこの作品の力に由来する。「放送禁止歌」なるものはないという認識はこの9年間にずいぶん広まった。部落解放運動への「怖れ」も薄まってきた。この状況形成にこの作品が貢献したものは少なくない。
そして、この作品の主テーマはいささかも古びていない。
差別。自主規制。思い込み。思考停止と怠慢。
自分が行なっていることは配慮か排除かを問うこと。
それらは仏教者として日常的に意識していただきたい視点。
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私の体重は現在76kg。これは身長184cmからすれば、まあいい線じゃないかと思っている。ちょっと前、83~4kgだった頃に比べると、正座をしていられる時間が格段に長くなったのも実用的。
76kgというのは、私の20年前の体重。それなら、そのころの服が着れるんじゃないかと押し入れから引っ張り出してみた。
上衣はほぼ問題ない。しかし、ズボンが全然ダメ。思いっきり腹をへこませれば入りはするが、やはり無理がありすぎ。なぜだ。
答は言うまでもなく、体重が同じでも体形が変わっているのですね。重力の法則に従って、上半身の脂肪やその他が下に降りて腰骨の上にたまる。と、必然的にその近辺の周囲は太くなる。
体重の減少は実はジーパンのサイズには反映している。今私が穿いているのはリーバイス502の31インチ。このサイズは私は高校生時代に穿いていた。ケツ周りは小さくなった(のではなく、これらも足の方に下りた結果だろう)がウエストは変わらない。窮屈な思いをして31インチなんて穿いているのは48歳の抵抗というやつか。
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延立寺仏教婦人会・やまゆりの会、例会。
本日の法話は真宗教団連合の今月の言葉「善人なおもって往生をとぐ。いわんや悪人をや」を切り口に。
善人悪人に関連して、最近体験した、京王線車内での風景をもとに小ネタをひとつ。そして、山口光市母子殺害事件に言及。その事件を被告側弁護士の立場から見たほとんど唯一のドキュメンタリー『光と影』(東海テレビ制作)が今月26日にフジテレビでようやく放送される。これはもう、ほんとに、私に縁のある人には皆さんにみてほしい。必見。
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竹内まりやの新アルバムを買ったことを知人に言うと、「また無駄遣いして。新曲は入っていないんでしょ」
そういえば学生時代にベストアルバムを買うことはまずなかった。ベスト盤を買うのは素人さん(で恥ずかしいこと)という認識は30年前には確かにあったと思う。
と、同時に、ポピュラーなものへの軽視というか蔑視も強くあった。
私が高校に入学した時、同級生が自己紹介で「カーペンターズが好き」と発言したことに、内心びっくりして尊敬さえしたことを覚えている。ポピュラーな誰にも愛されている、売れているものを好きだと知られるのは15歳のひねた少年にとって最大級の恥だった。ましてそれを自ら公言するなんて。
あの時代に少なくない勢力としてあったある種のスノッブは、その後「おたく」として異端視された後、現在は棲息さえ定かではない。
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長崎にて研修会。私は都合により日帰り。
長崎の部落の歴史を学ぶ。街中は細い道と坂と階段が多いため、バスを使えない。よって、12名の参加者は3時間をほとんど歩きづめになる。
長崎は貿易の街であり、輸入されてきた皮革を扱ったのが部落の人たちだった。
部落の人びとはほとんどが真宗門徒。したがってこの地の真宗寺院も解放運動の舞台となってきた。
歩いているとひょこひょこと猫が顔を出す。そのほとんどがたぶん野良猫。野良猫が安心して暮らしている街はいい街です。
民家にはさまれた幅2メートルほどの細い路地を入っていくとその先に長い階段。わきに鉄柱が立ってゴンドラがぶらさがっている!
聞けば、行政と企業が協力して住民の生活を補助するために設置された。費用は3000万とか。
うちの寺の墓地にも欲しい。もうちょっと、というかかなり安価になれば。
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もう10月~。早すぎる。毎月1日にかならず言ってるけど。
竹内まりやのベスト盤『Expression』購入。
付属のブックレットに山下達郎が下記の文章を載せている。
「竹内まりやの作品には、市井の人々が経験する出会いや別れ、喜びや悲しみ、愛情、友情といった、さまざまな情景が描かれ歌われていますが、それと同時に彼女の歌の中には、あるひとつのテーマが常にこっそりと内包されています。
それは『ひとが生きていくことへの強い肯定』だと思います。
ボップ・カルチャーの本質は、つまるところ『生きることの肯定』だと思います。」
かつてメッセージソング全盛の時代に軟弱とか無内容と貶されながらも頑なにボップを伝道していた山下の真面目。
夜、仕事仲間と飲む。
不特定多数に対して浄土真宗への橋渡しをすることを仕事としてきた彼ら。一部からはその場限りの花火だとか成果が数字にならないとかと批判されることもあった。二次情報に基づいた批判や対岸からの意見は概ねスルーしていい。あるひとつのテーマが常にこっそりと内包されてることは、又聞きではなくその場に身を置いた人には伝わっている。それをいかに消化あるいは昇華するのはまだこれからの課題。
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