答えることの効用
午後、ウェブマガジンのインタビューを受ける。
テーマは「仏教と環境」について。
はじめに訊かれたのは、仏教と環境は少なからぬ関連があるはずだが、仏教者としての環境問題への取り組みがあまり見えていないのはなぜか、と。
いきなり本質的なというか厳しいところを突いてくる。
いやあの、取り組みが見えていないのは環境問題に限ったことではなくて、寺の外に出てなにがしかをしている仏教者の絶対数が少ないことはまず第1点。そして、活動している者も、看板を掲げて動いているわけではないし、仏教者に対して期待も関心もない世間からはそれが目に入らないということもあるのでしょう。
インタビューに答えながら、仏教において環境問題を考えるということは対自然というよりまるまる対人間の範疇のことであり、それは装いを異にした平和問題に他ならないことを確認した。私はふだんは聞き手の立場が多いが、問いを重ねてくれると自分のもやもやした考えが意外な形で言葉になる。それが聞き手の関心からはちょっとずれたものになってしまったかもしれない。まあ、適当にまとめてくれるでしょう。
夜、教区教団の諸事情を憂いあるいは怒りながら仲間と一献。まあここで飲んでいるだけでは何も変わりませんが。
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