樹海
暑い。初夏である。
昨日の午後は、地元のボランティアの方の案内で青木ケ原樹海に入った。
時間がなかったのであまり奥までは入れなかったが、それでも方向が分からなくなる感覚は理解できた。
私が樹海に入ったのは2回目。前回は30年以上前のボーイスカウト時代。
当時すでに樹海は自死の名所だった。
磁石が効かない、方向感覚がなくなる、と脅されて恐る恐る入ったが、予想外に陽の光が差しこんでおり、陰影あるゆえの美しい森の散策といった印象しか残っていない。
樹海があるために、統計上は山梨県は全国一の自死者多発地域となっている。地元警官の話では、樹海で亡くなる方は必ずしも奥まで入るわけではなく、入り口からすぐの場所で亡くなるというケースが少なくないそうだ。その思いやいかに。
やはり警察の方のお話では、自殺の名所と言われる東尋坊で思いとどまったにもかかわらずこちらに来る(あるいはその逆)というケースは少なくないらしい。なんとも言いようがない。
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