「で」ではなく
朝、高速が予想以上に渋滞。たぶん、並行して走る京王線が人身事故で止まったのも影響しているだろう。途中で車を降りて電車で向うことも考えたが、しなくてよかった。そうしていたら余計に時間がかかっていた。ということで、葬儀に遅刻してしまった。
午後、自殺対策に取り組む僧侶の会定例会。
このたび会の藤澤代表の本が出版された。『いのちの問答』(幻冬舎刊)。執筆過程では僧侶の会のメンバーも関わっている。ほんわりとしたいい本となった。
この会では、活動の中でどれだけ仏教を打ち出すかについてよく議論になる。基本的には仏教は表に出さずに寄り添い続け、相手に光が見えた時になってやっとバックポーンを語るという順序を取っている。それに不満のメンバーもいる。始めから仏教を持ち出すべきと。分からないでもないが、それは往々にして押し付けと受け取られる。また僧侶にとってはそれが逃げにもなるし仏教の道具化にもなりがち。仏教「で」救うのは間違い。私の基盤となる仏教「が」救うのだ。そこには必ずしも仏教の言葉が登場しなくていい。
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