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希望あり

東京教区夏期僧侶研修会第1日目。

午前にドキュメンタリー映画『死刑弁護人』上映。
午後にはその映画のプロデューサー阿武野勝彦氏の講演。

『死刑弁護人』は安田好弘弁護士を追ったもの。「極悪人」の弁護を多く引き受け、自身も極悪人呼ばわりされることがしばしば。その弁護活動と信念を記録したもの。非常に重要な作品。
ただ光市事件での弁護団主張が分かりにくかったのがちょっと残念。制作者側はそれは『光と影』で十二分にやったということなのだろうが、『光と影』はDVDにもなっていない。まだまだ全然知られていない。

阿武野氏は静岡の日蓮宗寺院のご出身。非常に軽やかな語り口で、テレビで扱いにくいテーマに次々取り組んでいる。
『光と影』でブサヨ(ブサイクな左翼)と罵倒された阿武野氏。『平成ジレンマ』で右翼と呼ばれるかと思いきや、相変わらずブサヨなのだそう。つまり「サヨク」というのは思想信条がどうこうではなく、自分の気に入らない奴への侮蔑というか攻撃語でしかなくなったということ。

テレビ界にこの人がいるという事実は、テレビがまだ希望あるメディアであることの印。

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