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他者ではなく無関係

夕方、葬儀社と僧侶が同席しての、葬儀を考える懇談会。
「直葬」の定義づけから。読経など一切なしで火葬だけで済ますこと、とするか。炉前での読経がある場合は直葬なのか否か。

直葬が増えたり、葬儀が近親者のみで勤められるようになった背景には、「自分らしい葬儀」が喧伝されたことがある。「知っている者だけで送りたい」という願望を良しとした時、宗教者は「知らない人・外部者」とカウントされてしまった。

その判断は一面では正しく、一面では誤り。僧侶の役割は本質的に外部者。人生の危機において外部者として違う価値観を持ち込むことにより、精神のタコツボ化を回避する役割が宗教者にはある。問題は宗教者が「他者」ではなく単に「無関係な人」となってしまったことにある。

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