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MDFは継続的な圧に弱い

うちの10畳の書庫には自作の書棚を並べてある。壁4面の他に部屋の中央に、幅180cm奥行30cmのものを16本。2本づつ背中合わせに立てているので、幅180cm奥行60cmのタワーが8本立っている感じ。
本棚は全て自作。材質はMDF。
MDFとは、木材を繊維化して接着剤で整形化した製品。長所は一杯ある。まず第一に均質化してあり、狂いがない。硬く、重く、表面が滑らか。そして安価。
ということでこの材料を使った。満足していた。これが私の書棚暦終着点と考えていた。
しかし経年によって大きな欠点があきらかに。
それは、継続的な圧力に弱いこと。
縦方法の圧力には強い。板を立てた状態では経年でも変わらない。しかし、棚板状態に平らにして重いものを置いていると、しんなりと変形してしまう。これは一枚板はもちろん合板にも見られない現象。繊維状態を接着剤で整形している故。MDFは木製品ではなく紙製品だとも言われていることに納得する。
重量がある本の棚板として使っていたら、棚板がへなってしまった。それだけならまだしも、垂直に立ててある柱材が、横方向の歪みに耐えられずしなだれるように曲がってしまった。
私はこの書棚を私の書棚遍歴の終着点と考えていたが、撤回する。少しずつ、合板製に入れ替えていく。

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