促進要因が上回ればいい
午後、築地本願寺にてNPO法人ライフリンクの清水康之氏の講演を聞く。
講題は「自死遺族・自殺の現状」。
自殺対策というと、まず生きることの阻害要因にばかり目が向きがち。生きづらくしている要因を特定し、減らせばいいのではと。
もちろんそれは大事だが、もっと大事なのが、生きることの促進要因。阻害要因がどんなにあっても、それ以上に促進要因があれば自殺は減る。
具体的にはトルコ社会。自殺率は日本の七分の一。トルコには生きることの阻害要因は日本に比べて少なくない。しかし自分がなにか困っても、必ず誰かが助けてくれるという確信が社会の中に定着している。
今の日本は促進要因が削られている。SOSの出し方が分からない。助けてと言えない。それを、助けてと言っていい、弱音を吐いていい、助けを求めていいんだと皆が思える社会になれば自殺は減っていくはず。
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