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昭島にて『すばらしき世界』を観る。西川美和監督の最新作。西川氏の作品はどれも共通して、人間の多面性をテーマにして、しばしば不気味さを帯びる。今回は不気味さはほとんどない。不器用な主人公の人間喜劇と見える。が、さらりと現代日本のさまざまな問題が折り込まれる。本当に自然に。しくじった者の更生、貧困、貧困ビジネス、外国人労働者、障害者、老人介護、虐待、震災、暴力団対策法、まだまだある。それらが、善人とも悪人とも分けられない多面的な人びとを通して描かれる。その手腕に唸る。
February 13, 2021 | Permalink Tweet
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