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藤本有紀は凄い

朝ドラ『カムカムエブリバディ』最終回。
3世代にわたっての100年の物語。だから展開が早いというか雑というか、藤本有紀の脚本としては正直、力が入っていない印象を受けた。最初のうちは。
その認識がはっきり変わったのは、中盤、オダギリジョーが登場してから。
このドラマは人生だ。
自分の人生を振り返っても、思い出せるのはコマでしかない。そのコマには妙に細かいところまでが記録されている。それらの累積が人生。
『カムカムエブリバディ』は切るところはバッサリ切って、微妙なところはじっくり時間を取る。これは脚本の技でもあり演出の確かさでもある。
それの代表が、最終週の、安子の独白をラジオで聴いている時のるいとジョーのシーン。なんと濃密なことか。
もうひとつ、最終週での一子の「私にもわからんわ、そのお茶に意味があんのかどうか」「意味があんのかないんか、わからんことをやる。誰かのことを思てやる。それだけでええんとちゃう?」というセリフが尊い。意味などないのだ。意味などいらないのだ。それでも人生は続いていく。ジョーの、るいの、ひなたの笑顔があればもう、いい。

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