残念だから記憶に残るか
ちむどんどん最終回。
最後までなんだかスゴイ番組だった。ストーリーのご都合主義とか主人公とその兄のあまりの破天荒さももちろん。
だが私は、ストーリーのアンバランスが不思議だった。特に戦争と基地に関して。
基地について触れたのは主人公の父・賢三の葬式の時だけだった。説明も意味もなしに。それはそれで、日常に基地があるという表現になってはいたが。
戦争についても触れてはいた。それぞれはけっこう深い。のに、印象としては残らない。さらりと言葉だけ、あるいは短時間で消化した形になってしまっていた。津嘉山正種と草刈正雄に代表される、名役者の無駄遣いがもったいない。もっともっともーっと、いい作品になる可能性はあったんだ。残念。
とはいえ、仮に、ちゃんと良さげなドラマが作られていたとして、それはそれで、沖縄の現実を見過ごしているとかの批判をしている私がいたような気がする。