日本に重なる
昨夜、アーユスのTwitter番組・Space。「ミャンマーの仏教事情」をテーマに話した。
ミャンマーの軍事クーデターに対して、僧侶の存在が見えない。それは、ミャンマー社会に根強い仏教、その中でも「業」思想が影響していると聞いた。しかしその「業」理解は仏教本来の業理解ではなく、現実社会の差別構造を肯定する思想でしかない。それはかつての日本における業理解と極めて近い。また、ミャンマー仏教が家父長制を補強しているとも言われる。それも古の日本と同じ。
2007年のこと。民衆の窮状をみかねたミャンマーの僧侶たちがデモに繰り出したことがあった。サフラン革命。為政者たちにはそれが痛い教訓になったらしい。以降、政権側は宗教者の懐柔政策を取るようになった。結果、今日の軍事クーデターに反対する僧侶の姿はない。徳川幕府の宗教政策を思い出した。
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