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迷う理由が「高い」なら

探求書の出物があったとメールで連絡があった。
ネット上には多くの古書店が集っているネット古書店サイトがある。このサイトの運営が始まってから、私はリアル古書店巡りをしなくなった。
ここに欲しい本を登録しておくと、出物があったら知らせてくれる。書店によっては、貴重な本はサイトに登録しないでリアル店に来た客にのみ売るということもしているようだが、私はそんなマニアな本は求めない。
今回連絡が来た本を登録したのは1年前。やっと売りに出たか。待ってたよ。
しかし、価格がバカ高い。んー、私の感覚より2万円高い。足下見やがって。
どうしよう。これを逃せば間違いなくすぐに誰かに買われる。次に出るのは1年後か。その時に安価で出るとは限らない。
あ、金はあるじゃないか。実は来週に旅行を予定していたが都合によりキャンセルしたのだ。それを充てれば。なんといいタイミングなのだろう。
あの格言をまた思い出した。「モノを買う理由が『安いから』なら買うな。それは本来不要なのだ。モノを買うか迷う理由が『高いから』なら買ってしまえ。それは大切にされるだろうし、もれなく満足感が付随する」。まさに。

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『たまむすび』賛

午後、東海大学八王子病院にて入院前のコロナ検査。

そして、TBSラジオ番組『たまむすび』最終回。とてもとても不思議な番組だった。それを成立させたのはただただ赤江珠緒というパーソナリティーの強さによる。
私はこの番組を初回から聴いている。同じ時間帯の前番組、『キラキラ』が大好きだったのでその流れで。
始めは赤江はやりにくそうだった。前番組は小島慶子の硬派な語りが売りで、それを嫌った局と折り合いが悪くなって打ち切りとなったという経緯が番組に影響していた。毒にも薬にもならないという否定的評価を受けていた。これは『伊集院光とラジオと』が終了し『ふらっと』に替わった図と酷似している。が、『たまむすび』はたちまちリスナーの支持を得ていく。これはもう、赤江珠緒という希有な存在以外にはありえない。本物の抜け感あり、小田嶋や町山とのやり取りで見せた硬派の視点あり、コロナ禍で見せた冷静かつ適切なジャーナリスト感覚あり。『ふらっと』が前番組と未だに比べられてしまうのは向井が力不足なのではなく、赤江が別次元なのだ。
この番組の同時代リスナーであった幸運に感謝する。

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名医を求めて

午前、八王子の病院にて、先日やった前立腺の生検手術結果説明をいただく。
手術を勧められた。しかし残念ながらこの病院ではその環境がない。紹介状と検査結果を渡すので、どこか希望の病院を探してくださいと。医師は斡旋や推薦はできないのだそうですね。
知人に相談。ご自身も治療のお世話になったという、信頼できる医師を紹介してもらった。

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来年度もよろしくどうぞ

午後、仏教伝道協会にて法話。
題材は『ある男』。
もちろん題材に選んだのだから、この作品が仏教的だとは思っていたが、話しながら、この作品の仏教的性質は本当に深いと知らされた。アウトプットすることで気づくことというのは確かにある。とてもいいご縁をいただいた。

また、仏教伝道協会の仏教聖典が実によくできた本だと再認識した1年でもあった。来年もご依頼いただいて光栄のみぎり。楽しみです。

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人が溢れていた

早朝、車で中央道を走り、葬式へ。
5時台に中央道に乗れたのが吉。想定以下の渋滞で、ストレスなく式場に着いた。

帰路、寄り道して通った新大久保に驚いた。大変な人出。若い人が溢れている印象。平日の昼間なのに。この町はこんなに人気があったのか。私が20代の頃に行った表参道より混んでいる。

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念仏は最良の媒介

多摩のお寺の彼岸会&花まつりに法話出講。
冷たい雨にもかかわらず満堂のお参り。有難い。
題材は『おやじはニーチェ』、テーマはお念仏。お念仏とは、私が事実に、あるいは自分に向き合うための最良の媒介であると。向き合えることが救いだと。

法話後に都心でのお通夜に向かう。
コロナの影響で消えた通夜が、ぼちぼち戻ってきた。

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街中に可能性あるスペース

夕方、桑都テラスに初めて入った。
桑都テラスは八王子駅北口放射線に新しくできたスペース。小さな催しが開ける。
今日は、来月3日に開く花まつりイベントの下見をかねて。食事は他店から仕出し。

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何を想定していたの

暖かい朝。

午後、某誌のアミダステーション取材を受けた。
時間になっても取材者は現れない。すると私のスマホが鳴った。取材者から。犬目の寺に行ってしまったと。
アミダステーションの別名を「延立寺縁側」と称しているのを見て、縁側で活動していると思い込んでいたと。まさか縁側がこんなに離れていたとは。
その程度の事前確認もしないでなぜ記事にできると考えたのかは謎。

新滝山街道の桜並木が見事。

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震災が彼らを結んだ

本降りの雨。
その中を車で彼岸参り。

お参り後、新座まで足を伸ばして映画を観た。
『有り、触れた、未来』。
東日本大震災を機に、人がいのちと向き合う上で芸能が果たせる役割を確信した若き表現者たち20数人が協力して作品化した。いくつかの人生がさほど絡むことなく併行して描かれる。予備知識なしで観たためにその構成に始めは戸惑ったのは確か。
しかしダメ男をやらせると北村有起哉はピカイチだな。

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満席の時間にただ一人

車で都心で彼岸参り。

昼食に某店に入った。客が一人もいない。ここはいつもは昼前には満席になる。それなのに今日は無人。
理由はおそらく間違いなくWBC。時間はちょうど9回表。私がここにいるのは、とても観ていられなくなったから。
私が席に座ってすぐ、スマホから日本の優勝の報が流れてきた。しかも最後を締めたのは大谷。完璧すぎるストーリー。厨房のシェフに伝え、喜びを共にした。

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終わったら勝っていた

延立寺彼岸会。
法話は私が勤める。『おやじはニーチェ』を題材に。

法要を始めたときにはWBCの準決勝でメキシコがリードしていた。山本が打たれたら仕方ないですよね、として読経に入った。法話を終えたところで日本勝利を知る。
ビデオで試合経過を観るといやもうとんでもない展開。もし時間があってもとても観ていられなかった。

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腸に初バリウム

腸に見つかったポリープ除去手術の準備検査のため、バリウムを入れての撮影。
腸にバリウムを入れるのは初めて。内視鏡を入れるよりずっと楽。しかし胃の撮影より時間がかかる。やはり腸は入り組んでいるからだろう。今後ももし内視鏡とバリウムの選択を問われれば後者でお願いするだろう。

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半分の情報しかなかった

葬式で鴻巣へ。この地に立ったのは初めて。

がんの検査を受けた時には必ず、家族や親戚にがんに罹った者はいないかという質問があり、私はたぶんいないと答えてきた。私の家系は長命だと思う。
が、それが大きな間違いだったことに今更ながらに気づいた。私が知っているのは母方の親戚だけだ。父方の情報がすっぱり欠落している。私の親戚にはがん罹患者はいないとなぜか思い込んでいたが、それは私の血縁のわずか50%の情報でしかなかった。
そんな単純なことになぜ今まで気づかなかったのか。それほどまでに私にとって父親は存在していなかったのか。

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ここに住む理由

朝、延立寺墓地にウグイスの鳴き声が響いた。
他の野鳥の声も。
野鳥の声が聞こえるのは犬目に住んでいる最大の利点。

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載せておけばよかった

日野にてお葬式。

その後に都心での会議へ向かう。
会議では備え付けのマイクの調子が悪い。感度も悪いし雑音も入る。
あー、今朝まで車にはマイクとアンプが載ってたのに。昨日のアーユス賞授賞式で使ったやつ。葬式に向かう前に車から降ろしたばかりだった。あれ積んでおけばよかったな。
などと、つい、万一の時にあれば便利なものを携行する癖が私はある。それによってバッグが重い。
そんな私もさすがに、万一の時に備えてマイクとアンプを常に車に載せておこうとは思わない。

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名前を読み間違い

午前、都心を車で走る。途中で妙な渋滞にあった。車の列の先には韓国大統領訪日反対のデモ。

午後、アーユス賞受賞式。新人賞受賞者はどなたも優秀。日本の未来は明るいと思えた。
授与者は私。しかし、賞状のお名前を読み間違えた。その直前に読んだ受賞理由原稿にはふりがながふってあったが、賞状には当然ふりがながなく。いやー、頭に入っていないものだな。来年からは付箋を付けてもらうようお願いした。

アーユス賞(茂田賞)は筒井由紀子さん。コリア関係の長い活動はとても貴重。本日も熱いスピーチをいただいた。

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壮年会一区切り

朝、延立寺報ポピンズ作成。

昼、延立寺壮年会藤の会総会。解散が議決された。
ここ数年コロナの影響で活動ができなかったことと、会員の高齢化が響いた。また、「男性の会」というのもそろそろ違うかなという気もしてきた。一旦区切りとして、新生の門徒の会を準備する。

午後、ポピンズ発送作業。作業中に記事の間違いを発見。手書きで訂正する。
封をしてから、もうひとつのエラーを発見。もうしょうがない。

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降り損ねるところだった

術後の経過は問題なく、午前に退院。バスで帰宅。
しかし、腰が痛くて、バスから降車時に椅子から立ち上がるのに苦労した。やはり手術の影響かも。

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痛みで仰向けになっていられず

午前、前立腺の生検手術。
腰椎麻酔を入れたら効果抜群。針を刺して組織を採取しているらしいが、痛みどころか違和感さえ感じない。
手術室に静かに流れているのはアラブ系の音楽。精神を安定させる効果があるのだろうか。

病室に戻ってからは、半日は体を水平にして、特に頭を上げないようにと指示された。手術跡から何かが漏れるのを防ぐためだそうで。
腕に抗生物質の点滴、両足には血栓予防ためのマッサージ機、胸と右耳たぶには心電図用ケーブル。そして導尿カテーテル。
ベッドで寝ていると間もなく腰に痛み。仰向けに寝ていられない。なんだこの痛みは。腰椎麻酔の影響だろうか。寝返りはいいとのことだが、寝返りをするたびに痛みで呻き声を出さずにはいられない。なんとか楽な体形を探しながら半日過ごす。寝ている間はMacで映画を観れるかと思ったが、とてもそんな状態ではない。

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法衣を転がして

午前、葬式へ電車で向かう。
葬式に電車で向かったのは本当に久しぶり。ふだん使っているソフトバッグではなく、キャリーつきスーツケースで。それにより体力消耗が全然違う。
しかし以前はこんなに重い荷物を持ってバス電車で葬式に行っていたのか。自分ごとながらというかだからか信じ難い。当時はキャリーケースなど考えもしなかった。法衣が入っているバッグを地面を転がすことに、ちょっと抵抗感があったようにも思う。今は全然抵抗ない。座敷に上げる時の車輪のクリーナーは必携。

午後、明日の検査のために入院。

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力がなくてもやれる

3.11。命を落とされた方の13回忌。

夜、WBC日本チェコ戦をテレビ観戦。チェコの先発のサトリア投手、最高球速が127km。でも、というかだからか、打てない。球数制限がなかったらどうなっていただろう。野球というのは面白いものだなと再発見。

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お仏壇の新居

暖かい。初夏さえ思わせる。

巨大なお仏壇をご寄進いただいた。
戸建てからマンションに引っ越すにあたり、置き場所がなくなったからと。お持ちいただいて納得。このお仏壇が納まるマンションは数億はするだろう。
このお仏壇はアミダステーションに安置する予定。そこでの様々な諸活動をご一緒いただく。

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野球は長い

夜、WBCをテレビ生観戦。久しぶりに野球の生放送を観た感想は「長い」。野球の試合ってこんなに長かったっけ。いや、今日は特別長い試合ではなかった。野球を観る習慣からかなり遠ざかっていたことを実感。

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媒介の必要

朝、NHKテレビの『あさイチ』で、「『南三陸の記憶』常設展示写真館」の紹介があった。そこで展示されていた写真も凄まじいが、付されていたキャプションもまた深い。
「葛藤の中でシャッターを切った。恐しくて、私には肉眼で見た記憶はない」
直視できないものが、レンズ越しだと見ることができる。これ、人間の本性のひとつだろう。
だから、念仏があるのだ。

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焦ると悪手

暖かい。このまま春本番になっても私は何の異存もない。

某所駐車場にて。
出庫するために料金精算台へ駐車券を入れた。料金は800円。だが施設利用者は無料になる。しかし、そのサービス券が見当たらない。あれ?財布に入れたはずが。
まごまごしていると、後ろに出待ちの客。焦った。これがコンビニのレジなら後ろに人が並んでも気にならない。しかし駐車場では、私がまごついたせいで後ろの人に追加料金がかかってしまう場合は想定できる。それは申し訳ない。
こういう場合は一旦キャンセルが正解。しかし慌てた私は金で解決してしまった。千円札を投入。おつり200円のチャリンという音を聞いて、キャンセルすればよかったんだと我にかえった。サービス券もすぐ見つかった。
慌てると正常な思考ができず、つい間違った選択をしてしまうものだと実感した。その授業料として800円は安いか高いか。

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電車のせいだと思われず

ゆうべ、広島から東京へ向かっている新幹線が三島駅の少し手前で停車した。アナウンスがあった。小田原駅で線路に入った者があったためという。しばらくして侵入者は捕えられ、現在は安全確認中というアナウンスがあった。やがて新幹線は動き出したが停っていたのは30分以上。その後も徐行時間があって、新横浜に着いたのは45分遅れ。たぶん東海道新幹線全線が止まっていたはず。ニュースでも流れたのでは。当然、帰宅が予定より遅れた。
その経過を家族に知らせなかったために不審を抱かれた。寄り道したと確信された。不徳の致すところ。

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観光客の賑わいが戻った

広島での布教終了。
法話の感想を少し聞いた。私の想定よりも深く受け止めてくださっている。このように、聞き手をもっと信頼していい。というか聞き手に任せていいのだ。

予定より少し早めに広島駅に着いたので早い列車に変更しようかと思った。が、やめた。土産物屋の会計レジに長い列。これは時間がかかる。観光客で賑わう駅。日常が戻った感強し。

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比べられなければいい

広島にて布教2日目。
聴聞してくださる方は安芸門徒。耳は肥えている。下手な話はできない。
が、私の話は他の布教使とはスタイルが違う。比べられるところはあまりない。それはひとつの強みと思う。本日も熱心にお聞きくださった。ありがたい。

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乗り遅れ対策

早朝、新幹線で広島へ。

私は移動手段として、電車を使える時は電車。
広島行きなら、全体の所要時間は飛行機の方が若干短い。しかし若干程度。
であるなら、電車の方がずーっといい。
私は自分の時間感覚を疑っており、遅刻の恐れがつきまとう。電車であれば一本乗り遅れても大過ない。しかし飛行機に乗り遅れると影響は大きい。ぞっとする。
なら時間に余裕を持てよと思うのだが、余裕を持ったつもりでしばしば焦る結果となるのが私。

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それぞれの思い

ネットでの広告を見て買ってみたマンガ『真綿の檻』(尾崎衣良著・小学館)が予想外に良かった。
紹介ページやタイトルから、家父長制の中でじんわりと追いつめられていく女性の話と予想していたら、全然違う。登場人物の数だけ世界がある。叙述トリック的。 ミステリーではないので、『薮の中』系というか、最近の作品では『六人の嘘つきな大学生』に並ぶ。
仏教学院の講義で紹介したいところだが、私はもう退職だ。

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受けてよかったと思ったのは初めて

もう3月・・・

本日、初めての大腸内視鏡検査。
全然楽勝と聞いていたがとんでもない。痛かったですー。
原因は私にあるらしい。私の腸は入り組んでいるという。一般的な大腸なら奥までカメラが届くのに3〜5分程度。私の場合は素直に進めなかった。ベテランの医師で15分かかった。その分いろいろ引っかかったのが私の痛みにつながった。私が呻くたびに看護師さんが、がんばってーと声を掛けてくださった。
結果、ポリープ数個確認。それをどうするかは来週検討。

今回の人間ドック、受けてよかったと初めて思えた。これまではいつも異常が見つからず、検査料を損した気分になっていたので。
毎回こんな風に不調が見つかっていれば毎年受けてたのに。いや、そんなに見つかっていたらもうここにいないか。

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