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神木の功績

延立寺彼岸会。法話は私。題材は映画『福田村事件』。
題材としてちょっと固すぎ暗すぎかという危惧はあった。それはあたった。しかしまあ、許される範囲と思う。私的には彼岸会にふさわしい話をしたのだが、お彼岸になぜあの話?と思った人もいただろう。詰めが甘かったのは自覚している。

昨日、「あさイチ」のプレミアムトークのゲストが神木隆之介。
万太郎が実は問題だらけの人物であることを自覚して、それが視聴者に拒否感を与えないよう、他の役者とともに工夫していたという。そう、万太郎のしていることは、あのニーニーとそれほど変わりはしない。でも叩かれることなく愛すべき人物像になった。
また、夫婦が自然に見えるよう、なんでもないセリフを加えてもらっていたとのこと。それが作品に厚みを加えていた。神木の役者勘の確かさに感心した。神木は脚本の直しも提案するらしい。それを快く認める脚本家でよかった。
『らんまん』は浜辺美波も好演。正直,彼女があんないい役者とは知らなかった。老け役も見事。
『らんまん』は安定感はあるが大化けはしない、というのが私の予想だった。外れてはいない。大化けはしなかった。しかし安定感の質量が私の予想を大きく超えていた。大傑作。

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