読めなくても仕方ない
書店にネットで注文した本を受取りに行った。
店員に名前を訊かれた。「マツモトトモカズです」。
店員はバックヤードに引っ込んだが時間がかかっている。やっと出てきたが、見つからないという。お名前をもう一度、というので「マツモトトモカズ」と答えた。その名前で注文しましたか、と訊く。そうですよ、昨日に店舗に届くとメールをもらっています、とスマホのメールを示そうとしたが、迷惑メールに埋もれて肝心のメールが出てこない。探すこと数分、注文受付のメールを見つけて店員に示した。再々度探しに行った店員、やっと商品を出してきた。外箱に印字してある「松本智量」を指して、怪訝そうにこれですか?と訊く。そうですよ、っていうか、あんた、「松本智量」を「マツモトトモカズ」って読めなかったんだろ。字を訊いてくれよ。
いや、君を責めない。読めないのは普通。私は何年も学校に通ったが読めた先生は一人だけ。文字を説明しなかった俺が悪かった。
Comments