『たまむすび』賛
午後、東海大学八王子病院にて入院前のコロナ検査。
そして、TBSラジオ番組『たまむすび』最終回。とてもとても不思議な番組だった。それを成立させたのはただただ赤江珠緒というパーソナリティーの強さによる。
私はこの番組を初回から聴いている。同じ時間帯の前番組、『キラキラ』が大好きだったのでその流れで。
始めは赤江はやりにくそうだった。前番組は小島慶子の硬派な語りが売りで、それを嫌った局と折り合いが悪くなって打ち切りとなったという経緯が番組に影響していた。毒にも薬にもならないという否定的評価を受けていた。これは『伊集院光とラジオと』が終了し『ふらっと』に替わった図と酷似している。が、『たまむすび』はたちまちリスナーの支持を得ていく。これはもう、赤江珠緒という希有な存在以外にはありえない。本物の抜け感あり、小田嶋や町山とのやり取りで見せた硬派の視点あり、コロナ禍で見せた冷静かつ適切なジャーナリスト感覚あり。『ふらっと』が前番組と未だに比べられてしまうのは向井が力不足なのではなく、赤江が別次元なのだ。
この番組の同時代リスナーであった幸運に感謝する。
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